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会社案内

朝日信用金庫出版「朝日インフォメーションレポート」に当社の理念をご紹介頂きました

プリント基板・電子回路設計の技術力をフルに生かし「人の生命を守る」ための新商品を開発する

消費者のニーズに適応した商品を開発し続ける

1987年1月に北区田端で誕生した株式会社センチュリーは、当初、電気・電子機器及びそれら部品の輸出入、販売を手掛ける電気・電子部品の専門商社として設立された。
そして、現在では、プリント基盤開発、電子回路設計分野で高い技術力を有する特異なプロフェッショナル集団として存在している。
「当社は電子部品の専門商社として、電子部品の輸出入から事業を開始しましたが、その後、プリント基盤開発のノウハウと電子回路設計の 技術力を生かして、半導体およびパソコン周辺機器の製造・販売に本格的に参入しました。
その後も、『あったらいいなを実現する』というスピリットの下で、時代の流れにスピーディに対応できる企業として、常に新たなチャレンジを試みています」(小善一成社長)。
その後、パソコンの外部周辺機器の開発を手掛けたが、パソコン普及後の価格の下落を見越して、パソコンに代わる電子機器を模索し、携帯 電話の充電器など、モバイル機器の周辺機器開発などを次々と手掛けていった。
現在、同社は、TV会議システム、防災・監視装置等の特殊装置向けプリント基板や各種コンピュータ・モバイル機器(外部接続機器も含む)、 さらには電子雑貨、ホビー関連商品などを幅広く取り扱っている。
「ひとつの成功に満足することなくフロンティアスピリットを持って次から次へとチャレンジする姿を見て、業界では当社を『カメレオン』と称する方もいるほどです(笑)」(小善社長)。

3部門の有機的な連携でスピーディにニーズに応える

では、何故、㈱センチュリーは変化の激しい顧客ニーズに素早く対応した新商品を、電子機器及びその周辺分野で次々に開発できるのであろうか。
常に新しいものにチャレンジしていく精神は、同社が創業以来培ってきたものであり、それゆえに「フロンティアスピリット」「スピード」 「クリエイティブ」は、同社のアイデンティティとして職場風土の中に定着しているのであろう。
だが、そうした精神論的なものだけではない。
同社では、各種プリント基板の電気回路設計の技術を生かした「開発」部門と、国内にとどまらず東南アジア、欧米諸国等ワール ドワイドに展開する電子部品の「専門商社」部門、また、B to C を重視して最終消費者の生の声を探求し、アンテナ機能を有する「小売」部門、 この3部門が有機的な結合を果たすことによって、『あったらいいなを実現する』新商品を、スピーディに次々と生み出しているのである。
「開発部門、商社部門、小売部門の3部門の有機的な連携で、川上から川下までの対応を可能にしておりますが、当社の最大の強みは各種プリント基板、電気回路設計の技術力であり、その技術力を駆使した開発力であると自負しています」(小善社長)

「人の生命を守る」分野への進出を図る

「あったらいいな」と思う商品の開発を行い、それらを提供することで、消費者のニーズに応えてきた同社であるが、消費者のよりベーシックな ニーズに応えていくべく、新商品開発へのチャレンジが既に始まっている。
「今後は、生活者や消費者の『安全』とか『生命を守る』といったよりベーシックなニーズに向き合い、社会に役立つものに当社の技術力を生かしていきたいと思っています。
そこで最初に始めたのは、火災警報器の開発でした」(小善社長)。
火災警報器設置の義務化は、既にアメリカでは1970年代に行われており、日本においても近い将来には義務化されるだろうと思われていたが、2004年6月に消防法及び石油コンビナート等災害防止法の一部改定が公布され、2006年6月から施行された。
これにより日本全国すべての住宅に対して住宅用火災警報器等の設置が義務づけられたのである。
火災警報器の市場は、当時は寡占状態であったが、同社はこの義務化を好機と捉え、最後発ながらも市場に参入していった。
「当時、火災警報器の市場は3~4社の大手メーカーで占められていて、当社は最後発でした。
しかし、当社の技術力を生かせば、どこよりも良く安い火災警報器を作ることが出来るとの思いで参入しました。
おかげさまで200万個近い実績を残せました。
現在では、台湾や韓国仕様のものも作っていますが、今後は東南アジアを中心に展開しようと思っております」(小善社長)。
同社が開発した火災警報器は『火災の見張り番』シリーズとして販売されている。
また、同社が手掛けている人の生命を守る商品としては、『火災の見張り番』シリーズの他に、気象庁の予報業務許可を取得した高度利用緊急地震速報発報端末『地震の見張り番』シリーズと、緊急の停電時に24時間以上使用できる非常用電源装置『停電の見張り番』シリーズがある。
「これらの見張り番シリーズを通して、『人の生命と財産を守る』といった生活者・消費者のニーズに応えていきたいと思っています」(小善社長)

時代の流れの1センチでも1ミリでも前を歩き続ける

一般に、企業においてヒット商品が生まれると、その成果と成功体験にとらわれて停滞を余儀なくされるといった場面をよく見かける。
しかし、㈱センチュリーに限ってはそうした停滞とは無縁であり、常に新しい課題を見つけてチャレンジし続けている。
時代の流れより1センチでも1ミリでも前を行くという姿勢が企業全体に定着しているように見えるのである。
「当社の強みである技術力を生かす形で、今後も製造業として伸びていきたいと考えています。
そのためには株式上場も一つのプロセスでしょうし、M&Aを含めて、必要な手は何でも打っていかなければならないでしょう。
今後、会社として成功していくためにも、社会的な貢献を果たしていくためにも、創業時の精神を忘れることなく進んでいきたいですね」(小善社長)。
同社が今後、どのようにカメレオンぶりを発揮していくのか、注目したい。

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