回復パーティションの再構築について解説します。
クローン機能やコピー機能などで容量の大きいディスクにWindowsの起動ディスクをコピーした場合等にご参照ください。
注意
本ページに記載の作業を行う前に、不測の事態に備えてデータのバックアップを行ってください。
また、操作や作業を行うディスクを間違えると、ドライブが正常に動作しなくなり、起動できなくなる恐れがあります。
誤操作等によって生じた、直接、間接の損害、データの消失等については、弊社では一切その責を負いません。
あらかじめご了承の上、作業を行ってください。
こちらの例は、120GBのディスクを240GBにコピーし、コピー後のディスクのCドライブを拡張する方法となります。
回復パーティションを削除、ボリュームを拡張する
- ディスクの管理でボリュームの拡張を行いたいドライブを確認します。
※今回の場合はディスク0で、回復パーティションの後に111.78GBの未定義の空き領域があります。
※ここで回復パーティションの容量をメモを取っておいてください。
- コマンドプロンプト、またはターミナルを管理者権限で起動します。
- reagentc /disable
回復環境を無効にします。
- diskpart
Diskpartを起動します
- list disk
ディスクのリストを表示します。
- select disk 0
回復パーティションがあるディスク0を選択します
- list partition
ディスク0内のパーティションのリストを表示します。
※この例の場合、Partition4に回復パーティションがある事を確認しました。
- select partition 4
回復パーティションがあるパーティション4を選択します。
- delete partition override
選択したパーティション4を削除します。
「Diskpartは選択されたパーティションを正常に削除しました。」と表示されれば成功です。
ディスクの管理で回復パーティションがされていることを確認してください。
※この後に再度作業しますのでコマンドプロンプトのウィンドウは閉じないでください。
- ディスクの管理でCドライブ(大きくしたいドライブ)と表示されている上で、右クリック>ボリュームの拡張を選択します。
ボリュームの拡張ウィザードが表示されますので、画面の指示にしたがって拡張を行います。
基本的に数値は変更せずに次へを押して完了させます。
Cドライブが拡張されたことを確認してください。
回復パーティションの再構築をする
- 先ほどのコマンドプロンプトのウィンドウを開いてください。
- list vol
ボリュームのリストを表示します。
-
select vol 1
Cドライブのボリューム1を選択します。
-
shrink minimum=1000
この例では回復パーティション用としてボリュームを1000MB縮小しています。
(冒頭でメモを取った、元々の回復パーティションのサイズを参考にしてください)
-
create partition primary
未割り当ての領域にパーティションを作成します。
- format quick fs=ntfs label=Recovery
作成したパーティションをNTFS形式でフォーマットを行い、ボリュームラベルをRecoveryにします。
- set id=de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac
回復パーティション固有のIDを付与します。
- gpt attributes=0x8000000000000001
回復パーティション固有の属性を付与します。
- exit
Diskpartを終了させます。
- reagentc /enable
回復環境を有効にします。
- reagentc /info
回復環境が有効化かどうか確認します。(Windows REの状態がEnabledになっていれば有効です)
右上の×マークを押し、コマンドプロンプトの画面を閉じてください。
以上で回復パーティションの再構築が終了です。
Cドライブの容量が最大まで拡張され、回復パーティションも作成できました。
※記載の会社名・製品名は一般に各社の商標もしくは登録商標です。